今回、同窓会本部からは大阪府にてジェラート屋さんを営まれている株式会社FOREST BANKさまをご紹介いたします。
創業メンバーである小林さん(14L)、中村さん(14L)、都築さん(14E)が全員桃山学院大学の卒業生で、いわゆるB級品や廃棄を待つだけの生鮮野菜や果物を農家さんから買い取り、ジェラートやスムージーなどに加工して販売され、食品ロスを軽減するよう取り組まれています。
以下、インタビュー形式にてご紹介いたします。
▪この事業を始めたきっかけ
きっかけは学生時代に母の出身地である宮崎で、農業の厳しい現状を目の当たりにしたことです。
その後、世界全大陸(15カ国)、全都道府県を周り様々な食に触れ、日本の第一次産業は世界一と確信しました。大学卒業後はIT企業へ入社し、第一次産業とは真逆の産業であるITの知見を広げながら独学でデザインを学びました。すべての産業に今後必要不可欠なIT、デザインの知識を習得しながら、47都道府県の農家さんを巡り、1年間埼玉県にてジェラートの修行経て、2023年1月に創業しました。
▪御社の強み
当店の強みは、「高品質で安価」、「業界最小ロット」、「廃棄ロスリスクゼロ」「全国農家様との仕入網」、「製造-販促デザインまでの一貫性」の5点です。
①<生産者様>
ロス品を当店が買い取るため廃棄コストが収入に変わり、さらに、形の歪み、傷などによる販売機会ロスを解消できます。
②<OEM商品依頼のお客様>
廃棄ロスがないPB商品を業界最小ロット(50個~)で実現可能です。
さらに、SDGsへの貢献ができ第一次業を護ることができます。
SDGsの取り組みをしなければいけないが中々手をつけられない大手様のサスティナブル部門のような立ち位置で当社を採用いただけます。
販促POPなどデザイン面でも適切なご提案が可能です。
全国に複数店舗構えているお客様は、全国での地産商品の製造が可能です。
③<消費者様>
一般的な商品の約1.5倍の果物含有量がある濃厚ジェラートを提供できます。
※例)A品の場合、可食部300g:3000円の宮崎マンゴーの1/6(500円相当)が含有され3~400円で購入できます。
同価格帯の他社商品と比べた場合、確実に当店のジェラートが濃厚です。
美味しいものを食べることでSDGsへの間接的な貢献ができるという賛同感も得ることができます。
▪将来の展望や目指すもの
第一次産業を守るプラットフォーマーへ
「6万tの廃棄農作物の買取により約600億円の経済効果を生むことで、農業就業者1人あたり約50,000円の売上増を目指すことです。」
※2022年農業就業者数:約122.6万人より算出
・現在、農家様の平均年齢が68歳と言われています。
・さらに、農業の承継にかかる期間は3年から5年です。
・このままでは日本の農業は衰退し、輸入品に頼ることになります。その結果、日本が世界で勝負できる産業がなくなります。
・当店が6万トン以上のロス品を買取できれば、国内の食品ロスの1%の解決につながり、世界一である日本の農業を護り続けることができます。
・さらに、多くの皆様に共感いただける社会課題解決型のビジネスモデルとなると考えています。
また、工場のFC化やテック領域への参入も視野に入れており、農作物消費の加速を目指しております。
▪PRなど
当店は、現在大阪に3工場を構えており、兵庫県に1FC工場を構える予定となっております。
全国の工場FC化によって、全国での地産地消を進めてまいります。
また、ジェラート製造だけではなく、スムージー、ポタージュなどの製造も行っております。
農家様から毎日のように「これを買ってくれないか?」という依頼が来ておりますが、全ての買取ができるほどの販路の保有をしておりませんので、その点のお力添えをいただけますと幸いです。
また、桃山学院大学在学時の人とのつながりが、今のビジネスにつながっており、本学への恩返しをしたいと考えております。
また、私たちのような社会を変えようとする方々が増えていって欲しいという強い思いがございます。
社名の由来:第1次産業は森にたどり着く。映画「フォレストガンプ」になぞらえて。
桃山学院大学同窓会
情報管理委員会