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「お国自慢」File-022
岡山支部

  岡山県北美作国に「湯原温泉」「奥津温泉」「湯郷温泉」という名湯があり、それぞれ歴史は古く、上質な温泉といわれています。

 今回は、そのうちの一つ「湯原温泉」を紹介したいと思います。まずは開場の歴史について紹介します。湯原温泉は、湯原薬師周辺の河原一帯から自噴しており、古くは、その自噴する温泉をそのまま利用した露天風呂が多数ありました。弥生時代の後期から「たたら製鉄」の地でもあったことから、たたら製鉄に従事する者たちに冬季は床暖房に使われたりして、越冬地として利用されていました。そのことから、鉄の歴史と同じ弥生後期の1,700年前という説が有力とされており、歴史的にも価値のある温泉地となっています。

 また、湯原温泉は、湯原ダムの下流に位置し、旭川沿いに広がる温泉地となっており、湯量が多く、良質なアルカリ性の高い泉質で肌ざわりがなめらかです。温泉街のシンボルは川底から湧き出る温泉でできた天然の大露天風呂「砂湯」。地元の方の協力によって24時間無料で開放されているので、いつでも大自然の中で天然温泉が満喫できます。この砂湯は、昭和52(西暦1977)年、「湯けむりの里」に掲載された「露天風呂番付」の西の横綱として全国的にも知られているのではないでしょうか。しかも、美人の湯・子宝の湯・長寿の湯という、温度の異なる湯船で楽しむことができます。

 

投稿者 支部長

冨田 清(76B)

 

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